学科長挨拶

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有機材料工学科
学科長 森川淳子

近年の科学技術の目覚しい発展を含む社会の急速な変化にともない、大学に要求される教育の内容は変化しています。東京工業大学工学部有機材料工学科では、卒業生がこれからの社会の変化に対応できる能力を身につけられるように考慮した教育が重要と考えています。

当学科では、東工大の教育の特色を守りながら、先端基礎科学に基礎を置いた幅広い専門的素養を多様な有機材料開発に展開し、持続的成長社会の発展に貢献する研究開発能力、指導力、企画力を兼ね備えた創造製豊かな先端材料研究者の育成を目指し、全教員(教授8、准教授7、助教9)で次の取り組みを展開しています。

基礎を重視した学部教育

科学技術の発展にともない研究の現場ではより細分化した高度な知識が求められており、将来さまざまな分野に対応できるようになるためには、多様な学問領域のコアとなる基礎をしっかりと習得する必要があります。授業科目と実験科目、ゼミ科目の連携を通して、基礎知識を習得しそれを応用する能力を身につけられるカリキュラムを用意しています。

学生の自主性を尊重した高い自由度とグローバル人材育成

国際化の進展とともに、自分の判断で自主的に活躍できる人材が必要とされていることから、学習プランを自主的な選択で組み立てられるような自由度を学生に与えることが必要だと考えています。必習科目の数を絞り、科目選択の自由度を広げるようにしています。

先端の研究を開始する学士論文研究

学部の4年生から研究室に所属し、教員や大学院学生の指導のもとに、最先端の研究を開始します。研究に必要な専門性の高い知識は研究室の輪講などにより得られるよう配慮されており、科学論文の講読などを通して科学英語に対する教育も行われています。学士論文研究の発表において優秀であった学生を、同窓会の協力のもとに表彰する制度を設け、研究に対するさらなるモチベーションが得られるように配慮しています。