優材会の由来

新同窓会名"優材会"について

先般来、有機材料工学科の同窓会の活性化を目指して、過日の同窓会総会を目標に、諸般の事項の検討と同時に同窓会の名称の刷新が提議された。いくつかの具体的提案の中から、私の提案の一つ"優材会"が選ばれた。学科の具体的内容に関係ない、例えば機械工学科の白星会のような、ごく一般的な呼称がよいとされた。学科名称の変更ごとに、会名が左右されないからである。
私の提案した"優材会"について、私なりのコメントをしたい。 chart1.jpg 私の提案した"優材会"について、私なりのコメントをしたい。先ず第1はわが同窓会は優れた人材集団だという訴え、第2は優れた素材という意味を込め、材料が我々の目標とするジャンルであることを主張する。
大学の学科や経営が、得てして基礎的・理論的な方向に動く中で、わが学科は実学に近く、領域的な広がりを持ち、産業界とのつながりが強い。これは素材・加工材料、すなわち"材料"を旗印にするからにほかならない。 第3は、これまでの歴史を尊重し、さらに将来へ向けて悠久の発展を願った。これら3項目を、左図「優材会チャート」にまとめた。
iwakuma.jpg 突然、これまでと脈絡のない呼称が決まるよりは、自然に受け入れられると思う。名前もさることながら、大事なのは中身である。わが同窓会の発展を期するには、基本意識の改革が求められる。

アジア不織布協会(ANFA)名誉会長
元日本バイリーン社長   岩熊 昭三
(岩熊先輩は2008年にご逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。)

学科同窓会発足の経過について

昭和28年卒の小生、小学校以降のクラス会、同窓会等の組織にどの位属しているのかな?と数えて見たら、名簿のあるものだけで17あった。何か判らない事があると、どこかのグループから色々教えて頂ける方が見つかり、大変助かったことを思い出し、仲間の大切さを痛感している。
われわれが現在属する母校の有機材料工学科の原泉は、東京職工学校化学工芸部に繋がる。この科は昭和初期の紡織科から今日の有機材料工学科迄、時代の進展と共にその内容と科名を6度変えながら東工大の中核的存在として学問的に産業的に社会に貢献してきている。
しかし残念ながら名簿の整備が会員数の増加に伴い困難になったという事情もあつて、科同窓会の活動が衰退し、最近では関連する財団繊維工業技術振興会の会合の開催が主力になっている状態であり、科同窓会の本来の活動が忘れらた形になっている。
このような状況を放置すれば、科同窓会の組織の崩壊に繋がる。そこで平成16年秋、科同窓会の有志(大学籍、民間籍を含めて約10名)が集まって協議し、先ず名簿の整備から行うことにし、多くの方達のご協力を得て、本年春にほぼ完全な名簿資料を整備した。しかし個人情報保護法など印刷物の形での名簿の発行は慎重を要する情況なので、後日の課題としじて保留した。先ずは科同窓会組織の整備が急がれるとの認識から、総会を平成17年11月11日に、大岡山キャンバスで開催した次第である。

松井昭孝:昭和28年卒